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形而上学の勉強法①

【全体像を知る】



 これは私の勉強法ですが、資格試験勉強や受験勉強に代表されるように、昔から私の勉強には終わりがあり、同時に勉強する範囲が限定されていましたので、勉強法も以下のようになります。

 

①勉強の全体像を把握する

②全体の中での各教科の関係や繋がりを理解する

③各教科の内容を細分化する

④その上でロードマップを作成して合格に向けた勉強スケジュールをデザインする

 

この流れに乗って形而上学も勉強して来ましたが、今までの勉強と決定的に違う要素があることに気づきました。それは下記の二点です。

 

①この勉強は、理解の度合いや知識の度合いを客観的に評価する指標がない

②この勉強は、これが正しいという具体的な勉強方法の王道が存在しない

 

ということです。

これはひとえに、「今世で自分が何者かになるための勉強ではなく、知見を後進に残し、将来の為に役立てて行く勉強」という定義になりはしないか…と考え始めている自分に出会います。

 

 それにしても、結果はどうあれ、プロセスである勉強法に関しては、今まで通り、過去の賢人の例に習って良いと思います。なぜなら、それでも、私は結果を出せたからです。

 

 私の場合は、極端ではありますが、正しく話を理解できていたか…と言われれば自信がなく、正しく信じて実行出来ていたか…と言われればこれもまた自信がない。

 ということは、この結果は間違いなく自分がなした結果ではなく、正しく導いて下さった方が居たので結果が出た、としか言いようがないのではないか…と考えています。

 

 ここまで回り道をしながら、迷いながら、勉強を続けて来た結果、見えて来たものもあります。それをこれからお伝えして行こうと考えています。


 

【勉強の全体像を把握する】


 まず1番目は、「勉強の全体像を把握する」です。これをどうやって知るのか…という課題がありました。なぜなら、「この勉強は奥が深い」とか、「この勉強には終わりがない」とか、宗教やスピリチュアルに多い、けむに巻く言葉がとにかく多いからです。

 

 「勉強の深浅」や「理解の深浅」は、求めるものには関係なく、それに合わせたお話が出来て初めて伝わるものがあるというものです。ですから、「理解できない」「伝わらない」は、どちらかの「一方的な問題」ではなく、双方の問題であり、多くの場合は、伝える側の問題であることが多いと思います。

 

 また学問と言うならば、そうしたことを、筋道立ててお話しできなければ、意味のないことです。つまり、自分の口から「けむに巻く言葉」が出てくるのは、「自分の理解の浅さ」に問題があると考えるのが正しいでしょう。

 

 話を戻して、理解するには、理解する為の対象が必要です。その対象をどうやって限定するかが、まず第一の課題でしたが、それはすぐに解決しました。

 

 枝葉を追いかければきりがないので、「学びの基礎とは何か」に立ち返れば、「経典」であり、「教典」です。有難いことに「教典」の著者も現在はご存命です。まずはこれが「勉強の対象」ということになります。

 

 あず初めにやることは、この全体像を掴むことが「はじめの一歩」となることは間違いありません。



【全体像を知ってから読む】


 勉強する対象は「経典」及び「教典」だというお話をしました。

 では、その「経典」及び「教典」にはどんなものがあるのかというと、その一覧は下記になります。また「経典」は、一般の方には入手困難であるので、割愛させて頂きます。




 

  これからの勉強法に付いては、上記の書籍の内容に触れて行くことになりますが、まずは個々の細部の内容より、全体を俯瞰することが先です。

 

 こんな内容を勉強して行くのか…という、わからないながらも、小学1年生が初めての学校で新しい教科書を手にする時のような、ワクワクした感覚で眺めて下さい。

 

 そして、次に細部の内容に入って行くわけですが、ここでいきなり本を開いて、頭から読み始めるという方法は、お勧めしません。

 

 人間の脳は、見慣れない言葉や意味不明な言葉に対してはストレスを感じ、ストレスホルモンをバンバン出して、勉強の継続を困難なものにします。眠くなる、あるいは続かない、などの傾向は、ご自分の性格的なものでもなく、ご自分が怠惰な訳でもなく、自分の体の脳という部位の機能について無知なだけです。

 

 では、どうすれば良いのかというと、上記の一覧の次に、もうワンクッション、書籍の目次一覧を作成して、何度も眺めて内容をイメージする作業を挟みます。これだけで、その後の理解が全然違って来ます。これも、先ほどの脳の機能からすると、説明がつくものです。


 例えば、下記は一例ですが、上記書籍の一冊の目次です。

 この書籍の目次一覧を私は自分で作成し、ファイリングし、20分ぐらいかけてすべての書籍の目次をぱらぱらと眺めて、全体像をイメージしてから読み始めます。

 一冊の教典を頭から読み始める時も、その本の「目次」を眺めてイメージしてから、読み始めます。






【形而上学の全体像】


 形而上学の全体像は、人それぞれのイメージがあるでしょうが、私は下記のように捉えています。形而上学を理解するためには、これまでの人類の知的遺産ともいうべき故人の知恵を抜きには考えられず、また、時代の一般常識なども加味した上で勉強を深めて行くと理解が早いかも知れません。

 

 時に自分の普通は、皆の普通とは違いますし、世の普通とも違います。自分の考えなどは、これまでの自分の環境や自分の人生から導き出された個人的な限られた考えなので、自分のものとして置いておかれることをお勧めします。

 

 自分の普通を他人と共有したくなる気持ちも、わからない訳ではないのですが、それはお互いの為にならないと、私は理解しています。

 

 まずは、自分自身と静かに向き合う時間を1日の中に作り出してみてください。




 そうして、自分自身と静かに向き合う時間の中から様々な気付きや大切な思いに気付いていかれることでしょう。

 

 これもこれからご説明して行きますが、脳の仕組みは実に面白く、また不思議です。

 それを理解すると、今までの謎も理解出来てくるかも知れません。

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