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第1部 人についての教え「人間の定義」

更新日:2023年11月15日


 


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第一部 人についての教え


1. 人間の定義


NHK教育テレビの『宗教を語る』の番組で対談した、キリスト教の信者であり宗教学を専攻しておられる大学教授が、


「近代科学の長足の進歩は、合理化による無駄を省き、能率増進が大量生産を成し遂げ、医学の進歩は、長命をもたらし、高度な文化生活は、一見、人類に幸福を与えたかに見えたが、ガンジガラメの不自由な社会を作ってしまった。

本来、人間は生まれる時は、ほとんどの人が祝福をもって生まれるが、死に当っては、不安、動揺、恐怖、 憂いを持って迎えなければならない。

今こそ人間は、一旦失った『神』を取り戻す時が来た。しかし、あまりにも早い世の中の進歩は、キリスト教を始め、佛教も回教も、その他、総ての宗教が、皆、説かれている事が途中までで、今の時代に適合しなくなった。私共は、「人間とは、何か⋯」の原点に立ちかえって、人間の定義を見直す時ではないか」


と結ばれました。


この事を、一人の僧(筆者)が報告会でご奉告し、更に、

「『人間の定義』とは、どのような事ですか」

と、当来佛にお尋ねしました。すると、

その僧に、「あんたが、考えてみよ」と指示されました。

僧は、これまでの教えに基づき、次の通り項目を列挙してみました。


1. 人間は、万物の霊長として、神佛によって創られたものである。

① 霊長なる由縁は、佛性があり、神佛の霊能を観受し、観応する高度な識性がある

② 人間は人間としての本能だけでなく、個別に性能を与えられている。

③ 過去世の業(身、口、意の三業)により、宿業を因にして、父母先祖を縁として、所生に生まれ出る。


2. 人間だけが高度な集団、社会生活を営む事が出来る。

それ故に、社会の秩序を維持、社会の浄化、共存共栄、相互扶助のために、人為法を作り、感謝、責任を持ち、自然法(神)の自然調節制御作用も受ける。


3. 人間社会には何千年に一度、人身を糟化して神佛が出現され、自然法(形而上下の法)を教示される。


4. 人間は、自然法を学び、実践して社会、公共、世に役立って行く事によって、自然法を主宰されている存在、即ち大自然の力の根源(神佛)から、ご守護、ご利益を受け幸福な人生を送り、その反対に社会、公共に迷惑をかけ、世の中の秩序を乱す者が、神佛からさとされ、戒められ罰されて、不幸になるものである。


5. 人間はその身、口、意の三業を常に持ち越し、過、現、未と輪廻流転、業の度合いに応じて、生まれ 変わりするものである。(宿命と運命)


以上の五項目をまとめ、お目にかけますと、一読され「まあ、良かろう⋯」と言われました。


*神⋯宇宙、森羅万象のすべての事象現象を司り、規則正しい法則で支配、運営している大きな力の本。


*神佛⋯「カミ」「ブツ」は、同じものを場所によって呼び名を変えただけ。神と佛、如来、天、 主などは同義同体ということから、「神佛」と呼称する。


*宗数⋯大自然の法則、根本の原理原則を説いた教えのこと。宗教を正しく説くことは人間には 無理で、神しか正しく説くことは出来ない。


*佛性⋯神佛の霊的な能きを観じ、観応する性質。


*観応⋯旧佛教で言う「観心」のこと。観じるのは心だけではないので、当来佛は、「観応」という言葉に変更された。


*識性⋯霊観を感じることが出来る性質、性能。人間には六つある。六識。


*藉化⋯神の霊が人身を借りて、変化自在に法を説く状態のこと。当来佛、釈迦、キリストなどの状態をいう。



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